白髪染めで明るい色に染めるのは難しい?染められる方法を詳しく紹介
「白髪染めをしたいけど暗い色は似合わないから嫌」「前から白髪染めしているけど本当は明るく染めたい」という人も多いのではないでしょうか。この記事では、白髪染めで明るい色に染めることは可能なのか、という点を詳しく解説していきます。
白髪染めで明るい色に染めるのが難しい理由、明るい白髪染めができる方法なども紹介していくので、白髪染めで髪を明るく染めたい方はぜひ参考にしてみてください。
白髪染めでも明るい色に染められる?
結論からいえば、明るい色でも白髪染めはできます。ただし、一般的なオシャレ染めと比べると、染めるのは難しいです。ここでは、髪が白髪になる理由から詳しく解説していきます。
そもそも髪の毛が黒くなるのは、毛根にあるメラノサイトという部分が、メラニン色素と呼ばれる黒い色素を作っているからです。そのメラノサイトが加齢などによって働きが鈍くなると、メラニン色素が作れなくなっていき、だんだん髪が白くなります。
オシャレ染めは基本的に、髪の中のメラニンを削って、その削った部分に色を入れる方法です。そのため、そもそもメラニン色素が薄い白髪に染める白髪染めとは方法が異なります。
白髪が増える原因については、「白髪抑制カラーは本当に効果あるの?仕組みや効果を解説」で詳しく解説しているので、気になる方は参考にしてみてください。
白髪染めで明るい色にするのが難しい理由
次に、白髪染めで明るい色にするのが難しい理由を見ていきましょう。
オシャレ染めは、ブラウン系やゴールド系などの黒系以外の色を主に使用しており、黒髪を染めるのに適しています。
一方で、白髪染めは、白髪と黒髪の色味を合わせて染めることで白髪を目立たなくする方法です。黒などの暗い色であれば白髪も染められますが、明るい色は白髪の部分に薄く乗っかってしまいやすいです。そのため、白髪部分がどうしても目立ちやすく、明るい色に染めるのは難しいとされています。
美容院によっては断られる場合も
普通の白髪染めを美容院で断られるケースはほとんどありません。しかし、白髪を明るめの色で染めたい場合は、美容院によっては断られるケースもあります。
明るい白髪染めは知識や技術力が必要で、美容室によっては対応できるスタッフや薬剤がないとうことも珍しくありません。また、明るい白髪染めに対応できる美容院でも、通常の白髪染めよりも料金がかかる場合があるようです。
あまり知識や技術がない美容院に依頼すると、「明るい色を希望したにも関わらず黒っぽく染まってしまった」など、思うようにいかない可能性があります。黒っぽく染まってしまった髪を、希望の明るい色に染め変えるというのはかなり困難です。
基本的に、明るい白髪染めができると明示しているサロン以外でのオーダーはしないほうが良いでしょう。
明るい白髪染めができる方法
ここまで、明るい白髪染めは難しいと解説してきましたが、薬剤や染め方を工夫すれば明るい白髪染めをすることも可能です。ここでは、明るい白髪染めができる方法として、下記の3つを紹介していきます。
- ワンタッチカラー
- ダブルカラー
- ハイライト
それぞれの方法の特徴やメリットデメリットなどを解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
ワンタッチカラー
ワンタッチカラーは、明るい白髪染めに対応している薬剤で根元から毛先まで1回の工程で染めていく方法です。最初はワンタッチカラーで全体を染めて、髪が伸びてきて白髪が目立つようになってきたら、伸びてきた白髪の部分だけを染める「リタッチ」と呼ばれる手法を使って染めるのが一般的です。
普通の白髪染めをする際にも、この方法で染めている方が多い傾向にあります。
ワンタッチカラーのメリット
ワンタッチカラーのメリットとしては、下記の3つが挙げられます。
- 根元から毛先まで均一に染められる
根元から毛先まで均一にカラー剤を塗るので、全体的に色のバランスが良くなり、白髪も綺麗に染まりやすいです。色ムラなどもできにくく、白髪がまばらに生えてきている人などにもおすすめできます。
- 同色で染めるため短時間で作業ができる
根本から毛先までの全体を同色で塗るため、短時間で作業ができます。作業時間が短いので髪へのダメージも少なく、髪が傷みづらいというのもメリットの1つです。
- 施術時間が短く料金が安い
美容院によって料金は異なりますが、これから説明する「ダブルカラー」や「ハイカラー」と比べると、比較的料金が安いです。白髪染めは定期的に行わなければいけないため、料金を抑えたいという人にも向いているでしょう。
ワンタッチカラーのデメリット
ワンタッチカラーのデメリットは、下記の2つです。
- 色味の自由度が少ない
ワンタッチカラーは使える色の数が少なく、どうしても自由度が少ないです。そのため、結局無難な色になりがちで、染めたい色が決まっている人や色味にこだわりのある人は満足できない可能性があります。
- 髪質や髪色の影響を受けやすい
日本人は黒く赤みのある髪色が特徴で、髪を染めても元の髪の赤みが残りやすいです。そのため、自分の髪質や髪色によって染めた後の色味が変わる可能性があるという点に注意しましょう。
ダブルカラー
「ダブルカラー」とは1度髪をブリーチして色を抜いてから、入れたい色でカラーリングする方法です。ダブルカラーで1度髪色を明るくすることで髪に色が入りやすい状態になり、綺麗に染まります。
しかし、1度ブリーチして色を抜くため、どうしても髪への負担が大きいです。担当の美容師の腕によって髪へのダメージ量が変わるので、最初にブリーチで明るくする場合は、カラーが得意な美容室を選ぶのをおすすめします。
ダブルカラーのメリット
ダブルカラーのメリットには、下記の3つがあります。
- 髪色の自由度が高い
1度目にブリーチして髪色を明るくしてから好きな色を入れるので、髪色の自由度が高いです。鮮やかな色に染めたい人やファッション感覚でカラーを楽しみたい人には、ダブルカラーが向いているでしょう。
- 髪の発色が良くなる
ダブルカラーは発色が良くなり、明るいトーンもちゃんと色が出ます。透明感のある髪色にも挑戦することが可能です。
- 暗くなった色も明るくできる
先ほど少し解説しましたが、一度白髪染めで黒く染まった髪を明るい色に修正するのは難しいです。しかし、ダブルカラーは1度ブリーチで髪の色素を落とすため、黒くなってしまった白髪染めを直せるというメリットがあります。自分で白髪染めをして失敗をした、あまり良くない美容院を選んでしまって思うような色味にならなかったという方は、ダブルカラーを検討してみましょう。
ダブルカラーのデメリット
ダブルカラーのデメリットとしては、3つ挙げられます。
- 色落ちが早い
ダブルカラーは他の方法と比べると色落ちが早い傾向です。その原因として、「髪のダメージ」が挙げられます。通常のヘアカラーよりダメージがある髪にカラー剤で染めているため、どうしても色落ちが早くなりやすいのです。
- 髪に負担がかかる
ダブルカラーは、ブリーチで髪や頭皮が傷んでしまうというデメリットがあります。髪への負担がどうしても大きくなる方法なので、頭皮が荒れやすい方は事前に美容師にきちんと伝えておくようにしましょう。
- 時間と費用がかかる
ダブルカラーは2回染めるため、どうしても時間と費用がかかります。単純に考えても2倍かかる計算なので、それを考慮した上で検討するようにしましょう。
ハイライト
白髪のハイライトという方法もあります。こちらも髪全体を染めるのではなく、白髪をボカすために入れることを「白髪のハイライトカラー」といいます。
白髪の多い部分を束にして、その部分にブリーチ剤などを塗布することで、白髪をデザイン的にブリーチの中に混入するのです。白髪が部分的に束である人などは、その部分をデザイン的なハイライトにすることで白髪が隠れる効果があります。
ハイライトのメリット
ハイライトのメリットは、下記の3つです。
- 白髪染めでオシャレを楽しめる
ハイライトは立体的なカラーリングが特徴でデザイン性が高く、他の人とは違うカラーを楽しめます。白髪部分もデザイン的に取り込めることから、白髪染めでオシャレを楽しみたい人におすすめです。
- 明るさや色味の調整がしやすい
束の太さや本数などによって、明るさや色味の調整ができるため、好みの色合いに染められる可能性が高いです。ハイライトの量によってはかなり明るい色味にできるので、明るい華やかな色に染めたい人にも向いています。
- 髪が伸びてきても白髪が目立ちにくい
ワンタッチカラーなどは、髪が伸びてくると白髪部分が目立ちやすいですが、ハイライトはグラデーションのようなデザインになるので、髪が伸びてきても白髪が目立ちにくいのがメリットです。
ハイライトのデメリット
ハイライトのデメリットは、下記の2つです。
- 美容師の技術力が必要になる
ハイライトはデザイン性の高い方法なので、美容師の技術力が必要になります。そのため、しっかりとした技術を持った美容師がいる美容院にいかなければ、綺麗に染めてもらうのは難しいでしょう。安心して依頼できる美容師を探すようにしてください。
- 髪に負担がかかる
ブリーチ剤を使用するため、どうしても髪のダメージが出てしまいます。ダブルカラーよりは髪への負担が少ないですが、痛みやすいという点は注意してください。
- 時間・費用がかかる
ハイライトは全体を均一に染めるワンタッチカラーと比べると、束ごとに染める分、時間がかかりやすいです。また、技術力が必要になるため、費用が高めに設定されていることが多いというのも理解しておきましょう。
白髪染めで人気の明るい色は?
白髪染めで明るく染める方法について理解したところで、白髪染めで明るく染めるのに人気のある色にはどんなものがあるのか、詳しく見ていきましょう。最近では明るめの白髪染めも人気があり、実際に染めて満足されている方は非常に多いです。その中で特に人気なのは、下記の2つのカラーです。
- ベージュ
- アッシュ
それぞれのカラーについて解説していきます。
ベージュ
ベージュカラーは肌の色味に近いため、どんな方にも似合う人気のカラーです。ナチュラルな透明感があり、髪の柔らかさを演出できるカラーで大人の女性の雰囲気が引き立ちます。
どんな髪型にも馴染みが良く、ロングヘアの人にもショートヘアの人にも向いているでしょう。
余談ですが、分け目の毛の量が気になっている方にもベージュはおすすめします。地肌に近い色に染めるため、毛の量感がフラットになり、分け目の毛量が気にならなくなります。白髪に加え、髪の分け目の量が気になっている方はベージュを検討してみてください。
アッシュ
アッシュは、簡単にいえば「グレー気味のブラウン」です。一見灰色に見える色味でも、実は青に近い色です。日本人の黒髪にカラーを乗せると赤みが出やすいのですが、「アッシュ」はその赤みが消えるため、綺麗に染められます。
「寒色系」の色を入れることで透明感あふれるグレーっぽいブラウンになります。髪の雰囲気を柔らかい印象にするオシャレなカラーで、黒系の色やブラウン系とは違う雰囲気を演出できます。若い人たちからも人気が高く、幅広い年代で選ばれているカラーです。
これまでに、白髪染めで人気の明るい色について紹介しましたが、染めた後にトラブルが起きてしまったら大変なことになります。白髪染めを行う前は、必ずパッチテストを行うようにしましょう。
パッチテストについては、「ヘアカラーをする前はパッチテストが必須!手順や注意点を解説」の記事をご参照ください。
セルフでも白髪染めで明るい色に染められる?
結論からいえば、セルフでも染めることは可能ですが、リスクが大きいです。
最近では、市販でもさまざまな白髪染めが販売されていて、明るい色に染められる白髪染めもあります。セルフでする白髪染めは、簡単に思い立ったらできる手軽さが人気で、セルフで染めている人もいます。しかし、セルフは手軽に染められる一方で、リスクも存在します。
自分で染めるとどうしても前方しか見えないため、頭の横や後ろ部分で色ムラが起こりやすいです。家族に手伝ってもらえば見えない部分も染めてもらえますが、そもそも家族が染める行為自体に慣れていないと、カラー剤が均等に付かなかったり、顔にカラー剤が付いてしまったりなどのトラブルが起こる可能性があります。
さらに、セルフで染めるとカラー剤の塗り分けや薬剤を付けてからの時間管理などが難しく、髪に負担がかかりやすいです。シャンプー後にまだカラー剤が残っていて頭皮が荒れてしまう可能性も考えられます。
こういったリスクを考えると、美容院で染めてもらうほうが安心でしょう。
明るい白髪染めは美容院でやるのがおすすめ
上記のように、セルフカラーでの明るい白髪染めはテクニックやアフターフォローなども含めて、非常に難しいものになります。
美容室であればプロがしっかりと明るい白髪染めの色合わせ、トリートメントでのアフターケア、しっかりとしたシャンプーやアフターブローも行ってくれるので、ストレスフリーで明るい白髪染めを楽しむことが可能です。
セルフカラーでは、ワンタッチカラーはもちろんですが、ダブルカラーやハイライトは非常に難しく、失敗する可能性がかなり高いでしょう。これらの方法には技術力が求められるため、美容師でも難しいです。
しっかりと技術力のある美容師を探すようにしましょう。
美容院で明るい白髪染めをしてもらう際の注意点
美容室で明るい白髪染めをオーダーする際にはまず、その美容室で明るい白髪染めができるかどうかを先に確認しておきましょう。明るい白髪染めをメニューに入れていない美容室も多いので、まずは対応してもらえるかどうかが重要です。
また、「ワンタッチカラーのみ可能」「ダブルカラーはできるがハイライトは対応していない」など、美容院によってどの方法で明るい白髪染めをしてくれるかは異なります。どんな風に染めたいのかが決まっている場合は、それに対応してもらえるかも事前に確認しておくと良いでしょう。
美容院によっては似たような完成形になる別の方法を提案してくれる可能性もあるので、まずは1度メールや電話などで問い合わせをしてみるのがおすすめです。頭皮が弱くて白髪染めをすると頭皮がピリピリするなど、白髪染めに関する悩みを解決する対処法なども合わせて検討してくれるため、ぜひ相談してみましょう。
白髪染めに関する悩みを抱えている方は、「白髪染めでしみる原因は?我慢していると大変なことになる可能性も」の記事もご参照ください。
明るい白髪染めをする際の美容院の選び方
明るい白髪染めをする際には、下記のような点に注意して美容院を選ぶと良いです。
- 明るい白髪染めに対応している
- 知識や技術を持ったスタッフがいる
- 明るい白髪染めをした経験がある
明るい白髪染めは通常の白髪染めよりも知識や技術が必要なので、技術力のあるスタッフがいるかどうかはとても重要です。また、「白髪染めがうまい」といわれていても、施術例がなければ本当にうまいのか分からないので、実際の施術例がある美容院を選ぶと失敗するリスクが少ないでしょう。
明るい白髪染めの経験が豊富な美容院なら、細かい打ち合わせができますし、理想の白髪染めを実現してくれます。
明るい白髪染めならhi-z hairにお任せ
明るい白髪染めは、暗い色に染めるより難しいですが、できないわけではありません。ワンタッチカラーやダブルカラー、ハイライトなら、明るい白髪染めに対応することも可能です。しかし、これらの方法で明るく綺麗に染めるには、知識や技術が必要になります。
そのため、セルフでの白髪染めはあまりおすすめできません。明るく綺麗に染めたい方は、技術力のある美容師がいる美容院を選ぶと、満足のいく白髪染めができるでしょう。
明るい白髪染めをしたいという方は、ぜひhi-z hairにご相談ください。hi-z hairでは、白髪染めで明るい色に染めた事例も多数あり、お客様に合った方法での白髪染めが可能です。お問い合わせはお問い合わせフォームか045-532-6226から受付をしております。