ヘナカラーで白髪染めをするメリットデメリットをまとめて解説
「ヘナでの白髪染めをしてみたいけど少し不安」、「そもそもヘナカラーはどのようなカラー剤なの?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ヘナでの白髪染めを検討している方のために、ヘナカラーの特徴やメリットデメリットなどをお伝えしていきます。また、ヘナカラーのデメリットを解消するためにはどうすれば良いのかなども紹介していくので、ヘナでの白髪染めをお悩みの方は、参考にしてみてください。
ヘナカラーとは
ヘナカラーとは、「ヘナ」という樹木の葉を使ってカラーする方法です。ヘナは、北アフリカから南アジアに分布するハーブで、イスラムやヒンズーの世界では、装飾用染料や薬草として用いられます。インドでは火傷の治療や止血の他、入浴剤やボディパックなど、日常生活で使われています。
日本の美容院でヘナが扱われるようになったのは、1970年から80年代頃でした。当時は認知度は高くありませんでしたが、ナチュラル思考や健康ブームで、再びヘナが自然の染料として注目を集め始めるようになったのです。
ヘナで白髪染めをするメリット
前述したように、近年ではヘナカラーが再注目されています。その理由としては、ヘナでのカラーリングにはさまざまなメリットがあることが挙げられ、主なメリットは下記の6つです。
- 植物性の自然派ヘアカラー
- 肌や髪への負担が少ない
- ノンジアミンのヘナならアレルギーが少ない
- トリートメント効果が期待できる
- 髪にハリや艶が出る
- 白髪染めにおすすめ
最近では、若者から年配の方までヘナカラーは幅広く使われています。それぞれどのようなメリットなのか、見ていきましょう。
植物性の自然派ヘアカラー
ヘナカラーは「ヘナ」という植物を使っているので、地肌への負担などが気になる方でも使いやすいです。しかしヘナは赤色の色素しか持ち合わせていません。なのでヘナだけを使うと、白髪にうっすらとオレンジ色がかかるだけの色合いになってしまうのです。
そのため、暗い色に染める場合は、カラーの際に「インディゴ」と合わせて使います。インディゴというのはジーンズや藍染めに使う、主に植物を由来とした青色の染料です。他にも色合いを決めるハーブなどを加えて、黒やダークブラウンに染めます。ヘナカラーは暗い色に染める際も「ヘナとハーブの併せ染め」という自然由来の方法で染めることが可能です。
しかし、インディゴのアレルギーがある方もいるため、染める際は注意しなければいけません。インディゴはマメ科の植物なので、特に蕎麦やピーナッツのアレルギーがある方は注意が必要なのです。
インディゴアレルギーを持っている方は多くはありませんが、ヘナを行うことでアレルギーを起こす方は10%ほどいるとされています。不安な方は、美容室に相談する、パッチテストを行うなど、事前にしっかりと対策をしましょう。
ヘアカラーのパッチテストについては、「ヘアカラーをする前はパッチテストが必須!手順や注意点を解説」の記事をご参照ください。
肌や髪への負担が少ない
「カラーをした後に頭皮がしみて痛かった」という経験のある方も少なくないでしょう。それはカラー剤に含まれる薬剤が原因の可能性があります。カラー材は複数の薬品を配合しているため、使用するとアレルギー反応で頭皮が痛くなったり、人によっては皮膚に炎症が出たりすることがあるのです。
しかし、ヘナカラーは植物由来なので、肌や髪への負担が少ないです。先ほども解説した通り、ヘナはインドの伝承医学では火傷の治療や止血などにも使われているハーブで、入浴剤やパックなどで日常的も使用されています。そのため、薬品でアレルギー反応が出た方でも、安心してカラーリングができるでしょう。
ノンジアミンのヘナならアレルギーが起こりにくい
ジアミン(正式名称:パラフェニレンジアミン)はアルカリカラー剤に含まれる、酸化染料です。小さな分子が開いたキューティクルから毛髪の内部に入り込み、過酸化水素とアルカリ剤の反応で発生した酸素によって発色します。
このジアミンなどの成分が原因で、アレルギーを発症してしまう人もいるのです。症状としては下記のような例が挙げられます。
- 皮膚の痛みや発赤
- 腫れ
重症になると、息切れや嘔吐等のアナキュラキシーショックを引き起こす可能性もあるほどです。
一度ジアミンアレルギーになってしまうと少量であっても拒絶反応が起こり、白髪染めやおしゃれ染めができなくなるだけでなく、日常生活にも影響が出てしまいます。
しかし、ジアミンが含まれていないノンジアミンのヘナであれば、アレルギーが起きる確率は低いです。なので、「元々アレルギーを持っているから、カラーを使ってアレルギーが出ないか心配」という人でも、安心して使えるでしょう。
ジアミンアレルギーについてさらに詳しく知りたい方は、「ジアミンアレルギーでもできる白髪染めとは|原因や対処法を解説」をご参照ください。
トリートメント効果が期待できる
「カラーなのにトリートメント効果があるのか」と疑問に思った方もいますよね。前述したように、ヘナは止血や抗炎症作用の他、殺菌作用もあります。そのため、頭皮を引き締める作用や、洗浄・消毒作用もあるとされているのです。
特に更年期の女性は、女性ホルモンの減少によって下記のような症状に悩まされている方が、増える傾向にあります。
- 頭皮が乾燥しているのに脂っぽく感じる
- 匂うようになる
ヘナには酸化した皮脂や汚れを取り除く効果があるので、白髪を染めながら頭皮のパックを行えます。頭皮の悩みがある方には、頭皮と髪へのトリートメント効果があるヘナカラーがおすすめです。
髪にハリや艶が出る
通常のヘアカラーを続けて行うことで、「髪にダメージが蓄積されて、将来的に髪が傷んだりパサついたりしてしまうのではないか」という不安を抱えてしまう方もいますよね。
しかし、ヘナは使い続ける程、髪により良い効果が出るようになります。キューティクルの隙間にヘナの成分が蓄積されていくと、痛んだキューティクルがコーティングされて、続ける程に髪にハリや艶が出てくるようになるのです。
年齢を重ねていくごとに髪がパサついてきたと感じている人も、ヘナカラーを続けていくことでハリのある髪を取り戻せる可能性があります。
白髪染めにおすすめ
ここまでヘナの特徴やメリットについてお伝えしてきましたが、実はヘナは白髪染めにおすすめなのです。加齢に伴って白髪が多くなると、「最初は2ヶ月に1回白髪染めをすれば良かったけれど、徐々に1ヶ月に1回、3週間に1回と、頻繁に白髪染めをするようになった」という人もいますよね。
とはいえ、頻繁に白髪染めをすると髪へのダメージが気になります。しかし、ヘナカラーの場合はトリートメント効果があり、使い続ければ続けるほど髪にハリと艶が出るため、白髪を染めるだけでなく髪の保護にも良いのです。
ヘナで白髪染めをするメリットについては、「ヘナで白髪染めをする仕組みやメリットやデメリットを詳しく紹介!」の記事でも解説しているので、ぜひご参照ください。
市販のヘナで白髪染めをするデメリット
メリットが豊富なヘナですが、市販のヘナで白髪染めをする場合は下記のようなデメリットがあるので注意してください。
- 独特の匂いがする
- 色味が限定されてしまう
- 染めるのに時間がかかる
それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
独特の匂いがする
市販の白髪染め用のヘナは、葉を乾燥させて粉末状にしたパウダータイプとして販売されています。これをお湯で溶いてペースト状にし、髪に塗布するのです。
パウダーは植物の特徴的な匂いがするので、人によって好き嫌いが分かれます。匂いもカラー後にしばらく残るので、匂いが苦手という方にはキツいでしょう。また、自分が良くても家族からは「家で染めないでほしい」といわれてしまうこともあります。
自宅で染める際には、窓を開けて換気した状態で行うようにしましょう。また、カラー後にシャワーで流せるようにお風呂は最後に入る、流した後は浴室を十分に洗って換気扇もつけておくといった対策も重要です。
色味が限定されてしまう
市販のヘナでは染められる色が限られていることが多いです。これはヘナという葉の成分が関係しています。「ヘナは赤色の色素しか持ち合わせていないので、ヘナだけを使うとオレンジに近い色合いになる」と前述したように、ヘナで染められる色には限界があるのです。暗い色に染めたい場合や染めたい色合いが決まっている場合は、自分で市販のヘナカラーを使って染めるのは難しいでしょう。
染めるのに時間がかかる
ヘナの大きなデメリットとしては「染めた後の放置時間が長い」ということです。一般的なアルカリカラーは30分程度ですが、ヘナカラーの場合は1時間30分から3時間程度かかります。
また、初めてヘナ染めをした場合、市販の泡立つシャンプーでしっかり洗うと、色落ちしてしまう可能性があります。せっかく長い時間待って染めたのに、色落ちしてしまうのは嫌ですよね。
家で染める際は、十分な時間の余裕があるときに行うようにしましょう。残り15分くらいになったところで湯船に浸かると、ヘナと頭皮が温まって染まりが良くなります。染めて2〜3日は色落ちしやすいので、シャンプーであまりゴシゴシ洗いすぎないように注意してください。
美容院なら市販のヘナのデメリットが解消できる
ここまで、市販のヘナのデメリットについてお伝えしました。デメリットを知ると「ヘナで染めるのは大変なのでは」と思ってしまうかもしれませんが、美容院ならそのデメリットを解消できるのです。
- 暗い色味にも染められる
- 市販のヘナカラーよりも放置時間を短縮できる
- ムラなく綺麗に染められる
それぞれの特徴について、解説していきます。
暗い色味にも染められる
先ほど市販のヘナカラーのデメリットとして「色味が限定されてしまう」と紹介しましたが、美容院ならその心配もありません。インディゴと合わせて使用することで、暗い色味にも対応してもらえるのです。黒髪と白髪が混ざっている場合に「黒髪に合わせる形で白髪を染めたい」という方もいますよね。そういった方は、ぜひ美容院にご相談ください。
また、ヘナカラーは「白髪は染まりやすいが黒髪は染まりにくい」というという特徴があります。黒い布を草木染めしてもほとんど色が変わらないのと同様に、ヘナによる白髪染めもほとんど分からないのです。そのため、市販のヘナカラーでは、黒髪を明るい茶色にするのが難しいというデメリットもあります。
しかし、hiz-hairでは「ヘナをしながらアルカリカラーのハイライトを入れる」ことで、黒髪の方も明るい色味に染められます。髪の表面にアルカリカラーで染めた明るい色のハイライトを混ぜて立体感を出しているのです。これによって、より広い選択肢の中から色味を選んでいただくことが可能となっています。
市販のヘナカラーよりも放置時間を短縮できる
市販のヘナカラーの場合、1時間半から3時間程度かかりますが、美容院の場合は40分から60分でカラーが終わることが多いです。美容院のほうが早い理由としては、使用しているヘナの違いや設備の違いなどが挙げられます。
hiz-hairでヘナカラーを行う場合の放置時間は、ジアミン入りの普通のヘナは15〜20分程度、ノンジアミンは30分加温して20分クーリングという形になります。自分で行うよりも大幅に時間を短縮できるので、放置するのが面倒という方は美容院を検討してみてください。
ムラなく綺麗に染められる
美容院でヘナカラーをする大きなメリットとして挙げられるのが、ムラなく綺麗に染められることです。自分でやるとどうしてもムラが出やすくなってしまいます。特にノンジアミンのヘナの場合は、自分でムラなく綺麗に染めるのがジアミン入りの普通のヘナ に比べて難しいという意見も多いです。
しかし、美容院であれば、綺麗に染めるのが難しいノンジアミンのヘナでも、美容師がムラなく染めてくれます。色味も綺麗に出やすいため、自分で染めるのが不安な方は、ぜひ美容院にお願いしてみましょう。
ヘナでの白髪染めに関するQ&A
ここまで、ヘナのメリットやデメリット、それを美容院で解消する方法についてお伝えしてきました。ここからは、ヘナでの白髪染めに関するQ&Aについて説明していきます。
- ヘナで癌になるって本当なのか?
- ヘナが体に与える影響は?
- ヘナでの白髪染めはどんな人におすすめなのか?
これらの疑問について、順番に見ていきましょう。
ヘナで癌になるって本当?
結論からいうと「ヘナだけで癌になることはない」です。ヘナは植物由来の成分が入っており、発がん性物質は含まれていません。では、なぜ「ヘナで癌になる」という情報が出てくるようになったのでしょうか。
それは、日本でヘナが扱われるようになった1970年から80年台にかけて、粗悪なヘナが出回っていたことが理由として挙げられます。その頃は厚生省が認可した染毛料としてではなく、雑貨としてヘナが輸入されていました。品質が粗悪なヘナカラーも多く、古いパウダーが新鮮に見えるように緑に着色したヘナを使っていることもあったとされています。
かぶれやアレルギーを起こした人もおり、無認可の商品がアレルギーを起こしたことによって一時的に販売が中止されました。そのときの粗悪な商品の印象から、「ヘナを使うと癌になる」という考えが生まれたのです。
2000年に入ってから厚生労働省の認可を受け、改めて染毛料として販売されるようになりました。今は品質管理が徹底されており、粗悪な商品が出回る心配もなくなったのです。
ヘナが体に与える影響は?
ヘナは、浄化作用やリラックス作用、抗菌・消炎・消臭作用、血流の促進作用などの効果があり、髪だけでなく全身に良い影響を与えてくれます。また、女性にとって嬉しいのが、生理を整えてくれる効果です。ヘナは女性ホルモンの分泌を正常なバランスに整えてくれるため、生理痛や生理不順、更年期症状を改善してくれる効果が期待できます。ヘナカラーをすることでこれらの効果が確実に表れるとはいえませんが、通常のカラー剤よりも体に良い影響を与えてくれるでしょう。
ヘナでの白髪染めはどんな人におすすめ?
ヘナでの白髪染めにおすすめなのは、下記のような人です。
- ジアミンアレルギーを発症している、アレルギーが不安な人
- 髪のハリやコシを保ちたい人
- 肌や髪に優しい染髪をしたい人
ヘナは髪に優しく肌への負担も少ないです。髪の健康を保ちながら白髪染めをしたいという方は、ぜひヘナでの白髪染めを検討してみてください。
ヘナでの白髪染めならhiz-hairにお任せ
ヘナカラーは「ヘナ」という植物を使って染めているため、肌や髪に優しいという特徴があります。その他にも、トリートメント効果が期待できる、髪にハリや艶が出る、ノンジアミンのヘナならアレルギーが起こりにくいなどのメリットがあります。
しかし、ヘナは必ずしもアレルギーが起こらないというわけではありません。アレルギーが心配な方は、事前にパッチテストを行うのがおすすめです。
また、市販のヘナで染めようとすると、独特の匂いがする、色味が限定されてしまう、染めるのに時間がかかるなどのデメリットもあるので注意してください。
市販のヘナのデメリットを解消したい方は、美容院に相談してみましょう。美容院なら、匂いや色味、放置時間などを気にすることなく染められるはずです。
「ヘナでの白髪染めをしたいけど、どこが良いのか分からない」という方は、hiz-hairにご相談ください。hi-z hairでは、普通のヘナからノンジアミンのヘナまで幅広く取り扱っております。こちらのフォームか045-532-6226からお気軽にご相談ください。